Pythonでのシステム開発において、ソースコードをGitで管理する際のディレクトリ構成は、プロジェクトの規模や種類（ウェブアプリケーション、デスクトップアプリケーション、ライブラリ等）によって異なります。しかし、一般的なプロジェクトに適用可能な基本的な構成を以下に示します。この構成は、可読性、再利用性、メンテナンスのしやすさを考慮しています。
プロジェクト名/ │ ├── docs/ # ドキュメント（プロジェクト説明、使い方など） ├── src/ # ソースコードのルートディレクトリ │ ├── __init__.py # Pythonパッケージとしてsrcディレクトリを扱うためのファイル │ ├── main.py # アプリケーションのエントリーポイント │ ├── module1/ # 機能別モジュール（例：認証システム） │ │ ├── __init__.py │ │ ├── file1.py │ │ └── file2.py │ ├── module2/ # 別の機能モジュール（例：データベース処理） │ │ ├── __init__.py │ │ ├── file1.py │ │ └── file2.py │ └── ... │ ├── tests/ # テストコード │ ├── __init__.py │ ├── test_module1.py │ └── test_module2.py │ ├── .gitignore # Git管理から除外するファイル/ディレクトリを指定 ├── requirements.txt # プロジェクトの依存関係（pipでインストールするパッケージ） ├── setup.py # パッケージのセットアップファイル（配布やインストール用） └── README.md # プロジェクトの概要、セットアップ方法などを記述
この構成についての説明：
- docs/: プロジェクトのドキュメント。設計書やユーザーガイドなど、プロジェクトの理解に役立つ文書を含めます。
- src/: ソースコードを配置するディレクトリ。プロジェクトの主要なコードがここに入ります。
__init__.pyファイルを配置することでPythonパッケージとして扱うことができます。 - tests/: テストコードを配置するディレクトリ。各モジュールの機能や挙動をテストするためのコードが含まれます。
- .gitignore: Gitでバージョン管理しないファイルやディレクトリを指定します。例えば、一時ファイルや実行時に生成されるファイルなどがこれに該当します。
- requirements.txt: プロジェクトで使用する外部ライブラリやパッケージの依存関係をリストアップします。これにより、他の開発者がプロジェクトをセットアップする際に必要なパッケージを簡単にインストールできます。
- setup.py: Pythonのパッケージを作成するためのセットアップスクリプト。パッケージのメタデータや依存関係、ビルド方法などを定義します。
- README.md: プロジェクトの説
明、セットアップ手順、使用方法、ライセンス情報など、プロジェクトに関する基本的な情報を記載します。
プロジェクトの具体的な要件に応じて、これらのディレクトリやファイルを追加、削除、変更することが可能です。重要なのは、プロジェクトの構造を明確にし、関係者が理解しやすいようにすることです。
